まじめ系クズの主張

漫画の考察やライトノベルの感想をメインに書かせてもらっています

自称Fランクお兄様がゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ? 感想 ネタバレあります

80点

正直あんまり期待してなかったんですけど予想外に面白かったです

一巻が発売した当時に一瞬買おうか迷ったんですけど表紙を見てちょっと絵柄が好みとは言えず食指が動かなかったため様子見していたのですがアマゾンレビューが思いの外高評価だったので読んでみたら実際面白かったです

 

この作品の世界は「ゲーム」が強い者が何よりも偉いという世界観を有しています

主人公は『黒の採決(ブラックバウト)』というゲームで全てが決まる裏の世界で無敗のまま引退したという最強設定です。

もう遊戯と関わらずに平々凡々に一人の小市民として一生を送っていきたいと考えている主人公、そんな彼が編入することになったのが私立獅子王学園というまさかの超ゲーム至上主義の学校で・・・というのがこの物語のあらすじになります

 

ライトノベルで頭脳バトルで兄妹要素あって表紙の主人公の感じとかでノーゲームノーライフの二番煎じを連想する人も多いでしょうし実際僕も連想しましたがちゃんと差別化されていて別物です

舞台は一応現実世界ですがVRを利用したゲームとか近未来的要素を若干含みます。

多少強引感は否めないですけど最初に世界観と主人公のおおよその背景を語ってくれているおかげで読み手の作品へのスムーズな導入に成功している気がします

まず良かった点は主人公が基本まともな男の子だったことですね

なんとなくここ最近「頭脳バトル系」と「主人公が少しネジ外れてる奴」の組み合わせが個人的に食傷気味だったので主人公が人並みの倫理観と優しさを持ち合わせてくれてると逆に新鮮味があっていいです

かと言って「やれやれ系」というわけでもなく最近のラノベ主人公の中では好感を持ちやすいほうではないかと思います

とは言え表紙を見ると主人公のロン毛と目つきのせいで完全にDQNにしか見えないので逆にいい意味で裏切られたと言えます。「髪切れよ」とは読後の今でも思いますけどw本来この作品を買ってくれる層の人がこのDQNな表紙を見て食わず嫌いで僕みたいに敬遠してそうで個人的にはかなり損しているのではないのかな?と思うんですがどうなんでしょう。まぁ僕が心配することじゃないですねw

 

で逆にあんまりよくなかった点を挙げると正直萌える女の子がいません。趣味思考は人それぞれですがキャラ萌えをこの作品に期待するのはちょっと無理があると思います。まぁその辺も今後掘り下げていくのでしょうけど。メインヒロイン?になるかと思しき女の子が結構悲惨な目にもあってますしね

まぁ少なくとも「そもそも頭脳バトルがそんな好きじゃない」という人が読んでも面白みがわかんないまま読み終わっちゃう感じになっちゃうと思います。

あと僕の場合は単純に絵師さんがあんまり僕の好みじゃないというのもありますけどそれは完全に個人的なことですねw

ただ頭脳バトルとしてそこは普通にちゃんとしているので下手にその辺無理して力入れられるならいっそ頭脳バトルに面白みを特化してくれた方がいいなと思います。

話変わりますけど最近「安心して読める」ってすごい大事だなと思うんですよ。時間とお金を費やしてその分の元が取れるか読みながら心配するのってすごい嫌なんですよ。いや自分に合う合わないで損するには我慢できますけど本当に僕の嗜好がどうこうじゃなくて作品自体がクソすぎるということで損した気分にさせられるの超嫌なんですよ、多分人並み以上に。まぁ最近はアマゾンレビューとかである程度の確認できるんでその辺は結構助かってますけども。

完全に脱線しましたw

あと人間の「闇」を書くのがこの作者さんはすごい上手だなと感じましたね。

1巻のラスボスの時任ミミっていうめっちゃ金持ちを恨んでるキャラがいるんですけどこいつのキャラ造形は少し鬼気迫るものすら感じましたし

その反面としておすすめできない人として胸糞展開に対する耐性低めな方ですかね?自業自得な面が大きいですが楠木楓という女の子(ヒロインの一人になるのかな?)が他のラノベじゃ見られないくらいかなり「凄惨」と言える扱いを受けています。

無論MF文庫出版なので許容範囲内ではありますが正直読んでるときは僕もすこし胸糞悪くなりました。

しかし胸糞描写を意識的に書いて読者が胸糞悪くなるというのは作者さんの意図した通りでありでありむしろ力量の証明でありますからこの筆者さんは普通に筆力高いと思います

まぁノゲラとか嘘喰いとか頭脳バトルもの好きだよって人にはおすすめできると思います