まじめ系クズの主張

漫画の考察やライトノベルの感想をメインに書かせてもらっています

座間殺人事件の動機は本当に金目当てなんだろうか?

地続きだっ・・・・!

死ぬこと・・・・生きること・・・・

殺すこと・・・・殺しちまうこと・・・・正常と異常っ・・・・!

それは・・・・それらは・・・・分かれてねぇっ・・・・!つながっている・・・・!

「今」の先にある・・・・! 最強伝説黒沢 五巻 福本伸行

『正常と異常は地続きだ』と最強伝説黒沢で福本先生は言っている。

正直最初にこれを読んだ時はあまりストンとは腑に落ちなかった。もちろん言っている意味くらいは理解できていた。

誰しもなんかの拍子で人に殺される、もしくは人を殺めてしまう、それは何もごく一部の人間に限った話ではなく誰しもに起きうることである。

もっともだと思ったし間違っている点なんて1つもないと初めて読んだ時から考えていたが、それでもあまり「自分に関係のあること」として実感らしい実感が抱けなかったのも事実だ。だから出来るだけこの考え方は心の片隅に置いておいてことあるごとに思い出すようにしておいた

そして最近やっと本当に実感を持って自分の感覚としてこの事実は確かにそうだなと思えるようになった。

『異常』というのはどこか異世界にある僕らとは無関係な代物なんかでは決してなく普段僕たちが正常と思い込んでいる日常の中では常に徹底して気配を隠してこそいるがなにかを引き金にして顔を出してその大きさによっては命まで呑み込んでしまう

僕は今日までありがたいことに大した異常と遭遇をせずに生きてこれた。しかしそれは明日からの正常も約束するものでは決してない。しかし少なくとも僕はその誇張なんて全くない単なる事実をつい正常な日常の中にいると忘れてしまう。昨日まで当たり前のように過ごしていた正常は今日からもずっと続いていくというのは享受して当然な権利だと考えている。いや考えてすらいない。

しかしこれも我ながら半ば仕方がないことだと思う。もしもを言い出したらキリがなくそれこそ玄関を出た瞬間に通り魔に会う可能性を想定したなら家から一歩も出れなくなってしまう。核が落ちることに怯えるならば核シェルターに引きこもるほかない。みんながみんなそんな事をしていれば社会なんて成立できるはずもない
これはアメリカ大統領だって例外ではない。リンカーンケネディーもまさか今日が自分の命日になるなんて想像すらできなかっただろう

座間殺人事件は本当に金銭が引き金だったのだろうか?

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九人の人間を殺害、解体行為で日本中を震撼させた白石容疑者。

デニス・ニルセンがイギリスのジェフリーダーマーなら彼は日本版と言えるだろうか
今回発覚した彼の一連の犯行の主たる動機の1つに金銭、すなわち「楽に金が欲しかった」というのが今のところ一番有力らしい
「金が欲しい」ね・・・うんわかるわかる。俺も金が欲しい。それも遊ぶ金とかじゃなくて生活費という意味での『切実な金』が欲しかったというなら尚の事全然わかる
貧しいって本当苦しい。笑えない。一切笑えないし全く面白くない。

本当に金に困ったらもしかしたら『いっそ犯罪を犯してでも・・・』と頭によぎってしまうのは正直全然わからんでもない。

『貧困』というファクターは古くから演劇や物語で多用されてきて場合によっては喜劇的に用いられることもあるがいざ当人に降りかかってみると本当全く笑えない単なる悲劇だ。貧困とは当人にとっては正しくそのまま不幸だ。
でもね・・・それでも『金が欲しいな・・・』→『そうだ!人殺して金奪おう!』とは普通ならんでしょ・・・
強盗とかひったくりとか空き巣だったら正直わかってしまう自分がどこかにいる気がする。いやもちろんよくないよ?普通にこれらも犯罪だし。でもよくないけど「ああお金に困っていたのだろうか・・・」といういわば『感情の落とし所』がある。いや犯罪は犯罪だけど

なぜだろうか・・・?金が欲しい・・・で何で殺人ができるのだろう?

しかも50万円でしょ?50万円を持ってると聞いて「この女金持ってる!金奪おう!」って普通ならないでしょ?〜千万円とか1億とかならまだわかるよ。いやこれもダメだけど。絶対駄目だけど1億円とかだとなんか頭がクラってなっって魔がよぎっちゃって衝動的に・・・みたいな事もあるかもしれない・・・くらいにはこれまたやっぱりこっちも自分を納得させられる。でも実際は50万円でしょ50万。
50万円って「え、どういう事?」ってなるでしょ。男ならば家賃のかからない寮住みの期間工で三ヶ月、いや節約とちょっと残業多めに頑張れば2ヶ月でいける金額じゃないの?
どう考えたって常人なら、死体の処理とか常に警察におびえ続ける人生とか捕まる可能性とかその時の何も悪くない家族や親族に降りかかる災厄とかいやそもそもの殺人自体の罪悪感・・・これらを考えた時に50万円と釣り合うかどうか?ってそもそも比較対象にすらならんでしょ・・・
なんかこの事件知れば知るほどやっぱモノホンのサイコパスという生き物はどっかが常人とは違うだなと思い知ったよ。割と『自分がサイコパスかどうか?』で悩む人間は多いって話をこの前ネットで見てその悩みに対して『そもそも自分がサイコパスかどうか』で悩むやつはサイコパスじゃねえという診断方法見たけどあれは多分本当だね。俺も高校生とかの思春期の一時期「もしかして俺はサイコパスなのでは・・・」ってやや本気で悩んでいた時あったけど俺絶対サイコパスじゃないよ。本当サイコパスかどうかで悩んでいたあの時間と自分が阿呆らしいわ。だって多分彼は生涯で一回もこの類のことで悩んだ事はないだろうし悩む理由すらわからないんだろうから。

それでも異常は今僕がいる正常の世界にも確実に存在している、見えないだけで。今こそ殺されることも殺すことも僕の普段生きている世界では遠い世界の話のようだが明日にはどっちか側に回っていても決して不思議なことではないのだ・・・なんてことを今回の事件で再確認した